映画「累-かさね-」あらすじと感想!原作漫画との違い(ネタバレ)

漫画の実写化は好きじゃないですが…

「累-かさね-」に関しては原作者の松浦だるま先生が絶賛してたので、観たいなぁと思いました。

「めちゃくちゃ面白かったです。」

「単なる“再現”ではなく、“再構築”していただけた」

単行本でそう書かれていたので、気になっちゃいますよね。

 

ポスターだけ見たときは、

「原作と設定からして違いそ〜」と思ったのですが

根底にあるテーマを、実写という表現方法ならではのストーリ構成になっているのならば、生々しく見応えありそうです。

単なるコスプレ大会にもならないでしょうし。

 

 

映画「累-かさね-」のあらすじ・キャスト

【あらすじ】

幼い頃より自分の醜い容姿に劣等感を抱いてきた女・累。

今は亡き伝説の女優・淵透世を母に持ち、母親ゆずりの天才的な演技力を持ちながらも、母とは似ても似つかない容姿に周囲からも孤立して生きてきた。

そんな彼女に母が唯一残した1本の口紅。

それはキスした相手の〈顔〉を奪い取ることができる不思議な力を秘めていた。

ある日、累の前に、母を知る一人の男・元舞台演出家の羽生田が現れる。

累は羽生田の紹介で、圧倒的な“美”を持つ女・ニナと出会う。

ニナはその美しい容姿に恵まれながらも、ある秘密を抱え、舞台女優として花開かずにいた。

 

母ゆずりの“天才的な演技力”を持つ累と、“恵まれた美しさ”を持つニナ。

運命に導かれるように出会い、“美貌”と“才能”という、お互いの欲望が一致した二人は、口紅の力を使って顔を入れ替える決断をする。

累の“演技力”とニナの“美しさ”。

どちらも兼ね備えた“完璧な女優”丹沢ニナは、一躍脚光を浴び始め、二人の欲求は満たされていく。

しかし、累とニナ、二人がともに恋に落ちた新進気鋭の演出家・烏合が手掛ける大作舞台への主演が決まり、それぞれの欲望と嫉妬心が抑えられなくなっていく。

(引用:http://kasane-movie.jp/#comicArea

 

【キャスト】

淵累(ふち かさね):芳根京子

丹沢ニナ:土屋太鳳

羽生田釿互:浅野忠信

淵透世(ふち すけよ):檀れい

烏合零太:横山裕

淵峰世(累の伯母):筒井真理子

丹沢紡美(ニナの母):生田智子

富士原佳雄(有名演出家):村井國夫

 

【ジャンル/公開日】

サスペンスホラー/2018年9月7日

 

【監督】佐藤祐市

【主題歌】Aimer「Black Bird」

 

「劣等感と欲望のドロドロバトル!」

「愛と狂気のダークシンデレラストーリー!!」

「日本版 『ブラックスワン』」

とか、いろいろなコピーで宣伝されてます。

 

原作漫画を読んだ感想としては、日本版ブラックスワンは言い過ぎというか、ちょっと違うかな。

舞台という「光」を求める狂気さは、似ていますが。

ブラックスワンの狂気より、累の狂気は哀しみの比重が大きいと思うんですよねぇ。

 

まあ、映画は累とニナのダブル主演なので、ストーリーは漫画の一部を描いたにすぎませんしね。

巻数でいうと1巻の終わりから4巻の頭くらいまでですかね。サロメまでだと。

漫画は全14巻の予定で、13巻まで出ています。

 

顔を入れ替えるってことは、

芳根京子さんと土屋太鳳さんは、それぞれ一人二役演じ分けるってことですね。

さて、演技力が光るところですね〜。

 

監督は、佐藤祐市さん。

映画よりはテレビ畑の方で、「世にも奇妙な物語」を手掛けています。

不可思議な恐怖は、得意分野でしょう。

 

 

「累-かさね-」原作漫画との違いは?

漫画版のファンなら、誰もが思ったでしょう?

「え?どっちも美人じゃん?」

 

漫画だと累は、化け物級に醜い容姿を持って生まれた子です。

それこそ、口裂け女のごとく。

出典:「累」単行本1巻19ページより 出版元:講談社

ひしゃげた輪郭に大きな目、裂けたような大きい口。

顔はいつも髪で隠れ、鼻が見えた事はありません。

 

芳根京子さんは、傷があっても基本が整った顔立ちなのでね。

傷くらいなら、メイクとかで隠せるんじゃ・・・とか思っちゃいました。

 

もう一つ、ニナとのダブル主演ということ。

漫画だと途中で野菊という女性が登場し、ニナは登場しなくなります。

映画だと、野菊を登場させずに、ニナの話が終わるのでね。

ニナと野菊の関わりは、漫画では超重要ですからね〜。

 

あと、羽生田さんが、渋くてカッコいい(笑)

ハムスターみたいなキャラなのに。

 

 

漫画「累-かさね-」のあらすじとモチーフ

だいたいは、映画のあらすじと一緒です。

醜い容姿で不幸続きの少女・累が、母の形見である口紅で他人の顔と声を奪い、舞台女優として輝かしい世界を生きようとします。

一方で彼女から顔と人生を奪われたニナ。

母・透世に人生を捧げ、彼女との夢の舞台を累で作ろうとする羽生田。

累を恨む野菊。

野菊と累の因縁。

 

演劇という虚構の世界を舞台に、人の欲望の醜さや業を、様々な対比で炙り出します。

美女と醜女。

恨み、怒り、哀しみ、嫉妬、裏切り、復讐、虚と真、自己否定。

 

最初はホラーかと思ってましたか、

13巻読み終えて、悲劇になってきました。

それぞれの想いは、報われるのでしょうか・・・。

救済がある終わり方だと、いいですけど。

 

作品自体は、「累ヶ淵」という怪談がモチーフ。

女の怨念がのりうつる、怪談話です。

とはいえ、名前の由来と、女の怨念を描いたホラーってとこだけで、ストーリー自体はあんまり関係ないかと思います。

むしろ作中に出てくる、「カモメ」「サロメ」「マクベス」の方が、登場人物の境遇・心情と重なる重要な話です。

演劇に興味があるなら、すごく楽しめる漫画ですよ。

作者自身も演劇部だったそうですからね。

しかし、初連載で実写映画化、すごいですね!

 

 

映画「累-かさね-」サロメのダンスシーンが妖艶すぎる!

正直、漫画版のファンとしては、実写映画は観る気なかったんですけどね。

この動画見て、「あ、観たい。大画面で。」と思いました。

映画では、2つの演劇作品が出てきます。

チェーホフの「カモメ」と

オスカー・ワイルドの「サロメ」です。

 

動画は、サロメのワンシーンなんですが、すっごい良いです!

映画よりも舞台で、生で観たいです。

 

 

映画「累ーかさねー」感想!結末にモヤッと

漫画の実写化としては、思ったより面白かったです。

キャストの演技も素晴らしく、舞台シーンはかなり見応えありました。

ジャニーズだから・・・と思っていた横山裕さんも、新進気鋭の演出家役ハマってました。

 

ただ、やっぱり芳根京子さんの累は、美人すぎますね。

外見の美醜と、心の美醜。

原作漫画のテーマ「劣等感」の根源となる部分が弱かったです。

顔の傷はコンプレックスでも、他のパーツが綺麗すぎました。

累は「女の体にバケモノの顔がついてる」からこそ、コンプレックスに苦しみ、あそこまで酷いことを舞台に立つため実行できたのですから。

そこがちょっと、弱かった気がします。

まあ、原作知らずに見たら違和感ないのかもしれませんけど。

 

そして、これは私特有かもしれませんが、

芳根京子さんと土屋太鳳さんが、キスで入れ替わっているのがよく分からない。

傷が見えないと、正直二人の見分けがつきませんでした。

もともと、人の顔を覚えるの苦手で、髪型とか顔が明らかに違うタイプならともかく、二人とも似た系統の美人さんで・・・。

 

ストーリーは原作漫画のニナと入れ替わって「サロメ」の舞台を終えるまででした。

野菊を登場させず。

原作漫画とは、割と変えてましたね。

それでも不自然な流れにならず、「劣等感」と「心の美醜」が上手く描かれていて面白かったです。

累を利用していたニナが、いつしか累に「ニナ」を乗っ取られていく様子、それに気づくニナの心情の変化が上手く描かれていて、原作ファンとしては大満足なストーリー構成でした。

そして、原作知らなくても、楽しめるようになっていて、脚本家さん凄いですね〜。

 

漫画と違って、ニナが植物状態にはならず、野菊が漫画で行なっていた復讐をニナが行う形に再編されていました。

復讐は失敗に終わり、「サロメ」の舞台は無事千秋楽を迎えます。

その後の二人の関係はどうなったのか。

気になるところで終わりました。

鑑賞者に今後の想像を委ねるのか、続編作るのか。

モヤモヤ余韻を引く終わり方ですが、私はこういうの割と好きです。

 

 

漫画「累-かさね-」を無料で試し読み!

映画化に当たって、いろいろ試し読みやってますね。

アプリ無しなら、イーブックジャパンPIXIVコミックで読めます。

漫画版は、漫画ならではの醜女と不気味な因縁の物語で面白いですよ。

初期の「金田一少年の事件簿」や「アウターゾーン」みたいな漫画が好きな人にはオススメしたいです。

 

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